当サイトでは、学生ローンの借り方や、利息、返済方法等を解説したり比較したりするものではない。
メインコンテンツはあくまでも学生ローンを取り巻く環境問題や、その他周辺事情を書きとめるものである。
ただ、学生ローンの情報解説を目的とする以上、多少学生ローンのシステムについても触れておかないわけにはいかないだろう。
そこで、簡単に学生ローンの概要について説明していきたいと思う。
学生ローンとは業界が作り出した造語であるが、今ではすっかりその言葉は定着している。
学生専門のローン会社という意味だ。
今では「学ロン」という名称でも親しまれている。
学生ローンは日本国内に10社ほどしかなく、金利差もほとんど同じと言っても良い。
違いは返済方法が会社によって大きく異なることだろう。
多くの学生ローンは元金自由返済方式を取り入れているが、一部では借入残高スライドリボルビング方式を取り入れている。
元金自由返済方式は1ヶ月に一度、最低利息以上の返済が条件となるが、残高スライドリボルビング方式は一定の元金も合算して返済しなければならない。
つまり、毎月の返済額がかなり負担になるのだ。
それともう一つ弱点がある。
残高が減っても、基準となるのは借り入れたときの残高なので、返済額が減らないという点だ。
例えば借りた時の残高が30万円で、現在残高が10万円まで減っていたとしても、返済額は減額されないのだ。
ここにこの返済方式の大きな問題があり、学生専門のローン会社としてはあまり受け入れられない方式だ。
特に学生は試験期間等、本業である学業が忙しく、アルバイトができない時期がある。
そんなとき、この両者では返済額の負担が大きく違ってくる。
例えば10万円の利息は約1,400円で済むが、借入時30万円の元利均等払いは7,650円もの金額が必要となる。
アルバイト収入がない時期の学生にとっては、この差はとてつもなく大きい。
したがって、融資対象を学生とする学生ローンならば、元金自由返済方式の方が遥かに分があるといえよう。
前述のように学生ローンでは金利差などほとんどなく、比較対象要素が少ない。
そんな中、返済方式の差は大きな差であることは間違いないだろう。
他で比較するとするならば、サービスの違いくらいだろうか。
これとて際立った差は見られず、しいて挙げるならば一部の学生ローンでATMを扱うところや、インターネットで残高確認ができるところがあるくらいか。
ただ、ATMといっても全国どこでも使えるわけでもなく、高田馬場でしか使えないシロモノだ。
これでは地方在住者には使えないし、ごく一部の人しか恩恵は受けられない。
インターネットの残高確認にしてもそうだ。
残高確認機能がなくても電話1本で確認できるし、昼間電話が難しい場合はメールで問い合わせる事も可能だ。
したがって、あまり不便を感じないというのが現状である。
また、インターネットでの残高確認は、情報漏等セキュリティ面にも不安が残る。
上場会社ならその辺は完璧に対策はしているだろうが、それでも情報漏れは起こるのである。
年金機構でさえ、あの始末なのだから、学生ローンではかなり不安が残るのも事実だ。
もちろん、学生ローンではSSL暗号化通信を導入しているが、それでも情報漏れは起こるのである。
以上、学生ローンの仕組みを解説してきたが、お役に立てただろうか?
学生ローンの比較サイトなども出回っているが、これらはアフィリエイト契約をしている業者しか掲載しないので、真の比較とは言えないのだ。
そういった点も留意し、様々な情報サイトでよりよい学生ローン会社を選んでいくことをお勧めする。
また何か重要な情報が入り次第、当サイトにてお知らせしたいと思います。